無事帰る

予定の範囲内である30日の午前中に神戸に帰れた。
名古屋から4時間程で来れたのだから、意外と近い距離にあるという事だ。

大阪に近づくにつれ、周りの人が多くなる。
ゆったりと座れていたが、立つべきかどうか迷いだす。
しかし、朝のうちからマンガを読みまくってたせいで、疲れていたのだろう。眠いという自覚も無いままに寝ていた。

自分で言うのも何だか、強面である。
そこそこ混んでいるというのに、名古屋を出発してから、二駅目くらいで乗ってきた美女が隣に座って来るまで誰も乗ってこなかった。
そして、その美女が大阪で降りてしまうと、最大限に混んでいるのに、誰も隣に座ってくれない。
誰かが隣に座ってくれさえすれば、私も気がすんで、そっと立ち上がり一度電車を降りる振りをして、隣の車両にそそっと移動するのになと思うが、何故か座ってくれない。いや、理由は分かってる強面だからだろう。

今すぐにでも立ち上がりたい気持ちを抑え、私はダウンロードしていた「男はつらいよ」を観ながら、そっと歌い出しそうになっていた。

俺が居たんじゃ隣に座れぬ
分かっちゃいるんだ兄さんは
いつか皆が喜び座る
そんな兄貴になりたいと

降りる駅が近づくにつれ周りの人は疎らになっていき、私はそっと立ち上がり目的地の駅で降車した。

JRよ、今回も満足いく旅だったよ。
次回もまた宜しく

さあ我が家に帰ろう

と、いうのが昨日の出来事である。
家に帰ったら子どもと遊びまくって、書くの忘れてた。
こんな感じで今後書いていけるのだろうか?
三日坊主の血筋に今度こそ勝ちたいものである。

名古屋さん、また来るからね

名古屋のネットカフェで読みたいマンガを一気読みした後は、名古屋のモーニングを食うべきか迷ったが、青春18きっぷの旅では基本的にはあんまり大量に食べるつもりは無い。
トイレの問題もあるが、ぶらりと途中下車した時に急激に食べたくなる物があるし、名古屋のモーニングもそんなに特色ある所ばかりでも無いようなので、朝はコンビニでチーズとトマトジュースを買って、朝の名古屋をブラブラと見ながら歩き食いしました。

6時半にネットカフェを出て名古屋の朝をチェックして回った。
と言っても、名古屋の朝は7時からようやく目覚め出すような感じで、殆どの店が閉まっていた。
名古屋は駅の真ん前にかなり大きな地下街が広がっていて、地上と地下がワンセットとなって徒歩の交通が成り立つようになっている。初めて行く人は駅前の交差点をどう渡れば良いか分からない程である。
各連絡通路のシャッター等が閉まっている状態の地下街に入っていくと何か言い知れない気持ち良さがある。
次々と開いていく連絡通路のシャッターを見ていると、急激に発展していく謎の秘密基地の中に居るような気分にもなる。

駅前にそびえ立つスパラルタワーを仰ぎ見ながら、今度はまた違う時間帯に名古屋を旅立とうと思った。

奥深き町、名古屋。いずれ再び君に会いに来るよ。

名古屋の晩飯とネットカフェ

名古屋で降りた。
時間は17時半を越えている。晩飯タイムだ。

私は基本的には米と小麦の系統の御飯を摂取しないが、名古屋は別と決めている。

妹が名古屋で大学生だった時に、何かの用事で会いに来て以来、私は名古屋飯の虜なのだ。
ラーメンにチョコをトッピングしたり、パスタにアンコをトッピングしたりを、商売として提供するのは名古屋ぐらいのものだと思う。
独自の感性を貫く様は、ドン・キホーテを思わせる。
名古屋がドン・キホーテなら私はサンチョ・パンサである。

今回はミラカンを食べた。
いつ食べても何か独特である。
あつさりした味なのに胡椒、パルメザンチーズ、タバスコとかけていく度に味の深みまで変わっていくような気もする。
私は何も振りかけずに2口ほど食べた所で胡椒とパルメザンチーズをかけて半分以上食べて、その後にタバスコを振りかけて食べる。
ビールやワイン等の酒類と食べるのも美味しい。
今回はネットカフェに泊まり、普段は読まなくなったマンガを一気に見まくるつもりなので、酒は飲まない。
ここの所、急ぎの旅が多かったので、ネットカフェで一休みする暇は無かったのだ。

美味しくミラカンのデラ盛りSサイズを頂いた所で、空いてたら、真っ先に行く店である味仙の前を通り過ぎつつ、早速本日の寝床になるネットカフェに飛び込んだ。
席はマッサージ機のある席、そして眠くなるまでマンガを読み耽り、満足のいく朝を迎えた。
そして、最大時間になるとの電話を受けるまで、只管マンガに向き合った。

ちなみに私のマンガの読み方は普段はスマホで隙間時間にチョロチョロと読み、こういう一気に読める機会に自分の中での読みたいランキングが高い物を一気に読むというスタイルである。
マンガのアプリを開発されている皆様に感謝の気持ちしかないです。金は一切払って無いんですけどね。
広告とかで何とか元を取れている事を切に願う。
今回ブログを書こうと思ったのは、完全に自分の旅の記録が、欲しくなったからだ。
私は日記などは一切書かない。書いたとしても三日坊主である。
完全に親の血を引いているから、自分の事をダメな男だと思わなくては済んでいるが、記憶力が衰えだしたような気がする昨今では、何かに記しておきたいという欲求が出てきて書き出したのだが、思いの外スラスラと色んな事が書けるのには驚いた。
でも、創作を飯の種にしている方々はこうはいかないだろう。
時には気の狂うような思いでアイデアを振り絞る事もあるのだろうか?
長編の人気マンガ等は作者の思惑通りには終われない事もあると聞いた事があるが、良い創作される方には是非、持続性高い仕事環境を用意してあげて欲しいと思う。私自身の為にもですけどね。

良い創作、良い精神に出会い、何かを受け取れた時に人間の精神は成長していくのだと私は信じる。

この世界に真の意味での平和と安定がもたらせられる事を切に願いつつ、私は名古屋でマンガを読み終わった。

島田にて立つ

電車は順調に進行している。

JRは何故こんなにも完璧なのだろうか?
こんなにも完璧だから、たまにやらかすととんでも無い事故になるのだろうか?
それとも、ミスったらとんでも無い事故になるから完璧にこなそうとするのだろうか?


そんな事を熱海を出発してから、ウトウト、ダラダラと考えていたら静岡に到着した。時計は見てないが多分完璧に時間通りに到着したのだろう。
静岡に到着すると車内アナウンスで目の前の電車に乗り換えると島田まで今の電車よりも先に到着するらしい、yahooの時刻表は早く到着するコースを選択してるのに、yahooの予想よりも上を行くJRに脱帽しつつ、どうしようか考えた。

今は熱海以来巨漢の中年男性二人に囲まれているとはいえ、座席に座れているのだ。
立つのと座るの、どっちがいいのかは後述するとして、今はまだ眠い気がする。
早く到着する方は今更座席は空いてませんよと言わんばかりの人数が乗っている。

結局迷ったまま、先に到着する電車は発車してしまった。こうなったら座り続ける事にするしかない。

だが、座り続けるのは意外としんどいもので、一時間座ったら2時間くらいは立っている方が案外楽なのだ。
なので、島田で二人の巨漢の中年に別れを告げずに、そっと立ち上がったのだ。

空いた僅かな隙間には立ち疲れた中年の男性が滑り込むように入り込んだ。
JRも素晴らしいが、人間の行動様式も実に素晴らしいと思う。

ラスカ熱海と五月みどりの店

12時32分に熱海に到着すると次の電車の発車時刻が12時56分だったので、余裕があると判断し熱海で途中下車した。

年末という事で、団体客の多そうな熱海駅では緊急出入り口が設けられ、大量の乗降客もスムーズに駅から出来るようになっていた。
事あるごとに感じるのだが、JR職員は本当に素晴らしいと、また思った。

心地良く熱海駅を出た私はラスカ熱海という駅ビルに入る事にした。そして庭園があるという屋上を目指す事にした。私と煙は高い所が好きなのである。

屋上庭園は眺望最高という訳では無いが、駅前がどんな感じになっているかはよく見えるようになっていた。
屋上庭園から駅前をあちこち見ていると、五月みどりの店という看板が見えたのだが、かなり前に潰れたとか経営が厳しいという記事を目にした事があったので、実際にどうなっているか確かめに行ってみる事にした。
しかし、看板の矢印に示されている真下の所にはそれらしきものは一切見当たらず、世の無常を感じるばかりであった。

ラスカ熱海の屋上庭園、眺望は良くなくとも、簡素にして清潔、そして世の無常を感じさせてくれる素晴らしい庭園であると思った。

根府川の海と不在の車椅子

12時17分根府川駅到着した。
茅ヶ崎の踏切で緊急停止し3分程のタイムロスがあったにも関わらず、完璧に予定通りに到着した。JR職員の恐ろしいまでに完璧な仕事振りにただ驚くばかりである。

そしてもう一つ驚いた事がある。
小田原で車椅子にスーツを一つとボストンバッグらしきものを載せて電車に乗り込んできたアジア人家族がいた。
漢字の国の人である事は車椅子付いてるシールとヨーロッパ旅行という意味の漢字の書いてある、荷物を車椅子に固定させてある、帯状のロープの用なもので分かる。
驚いた事に根府川駅から美しい海が見えだした頃には、車椅子を放ったらかしにして5メートルくらい離れた座席に三々五々と座りだしていたのである。
日本なら荷物から目を離しても大丈夫だと思ったのだろうか?

最後の一人である、うら若きアジア人の女性が車椅子の、側を離れる時に少しだけ不安そうに車椅子の方を見ながら去って行ったのが印象的だった。

根府川の海と不在の車椅子、美と不可思議の同居に私の胸の内は奇妙な感動にざわついたのであった。

そして、日本の安全性を信じ切っているであろうアジア人の中年の女性が、帽子とサングラスとマスクで何かから自分をもの凄く守っている姿にも何やらざわつくものを感じずにはいられなかった。

想像上の美少女

予定通り10時48分に品川に到着した。
時間に狂いがないのは凄い事だ。JRは実に優秀だと思う。

品川駅に到着してトイレを済ませておこうとトイレを探していたら、前方に実に可愛らしい後ろ姿の少女が歩いていた。

頭の先から靴の先まで白とピンクを基調にしたファッションだ。
髪型は肩に少し掛かるくらいの長さで、軽くウェーブしてる。下に行くほどにピンクが濃くなっていってる。
やや薄めのピンクのリュックサックは何かのキャラクターの顔をしている。
濃い目のピンクのミニスカートに、長くて白い靴下らしきものが太ももの真ん中辺りまである。
上着はスッキリとした形状だが、ピンクのリュックサックとの相性が良い感じがする色のコンピネーションだ。
ピンクが似合うというは、可愛らしい人の特徴だと思う。

歩き方も何やら可愛らしいく、足の遅い私と同じくらいの速度でゆったりと歩いている様も愛らしさを増加させているような気もする。

トイレが見つかったので、先に用を済ませたら、当たり前の事だけど、少女は何処かに行ってしまったので、実際はどんな顔なのか分からないままになった。
だがしかし、想像の上では凄い美少女だった。

書き終わったら茅ヶ崎だった。
茅ヶ崎の人は自分の出身地を湘南と言うらしいが、それは想像上の事なのだろうか?
もし事実上湘南なのだとしたら、何となく馬鹿にしたような言い方は止めたほうが良いと思う。
事実上湘南でないなら堂々と茅ヶ崎と言えば良いと思う。
茅ヶ崎、私にとっては良い響きの地名である。

でも、電車が緊急停止しなくちゃいけないようなタイミングで無理矢理踏切を通過した貴方、貴方はその行いを改めるべきだ。
茅ヶ崎という素晴らしい地名に相応しい行いに